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2024.05.21 - 
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オーディオインターフェイスを比較してみました。その2。

2014.09.28 - 機材のお話
前回は、比較的低価格のオーディオインターフェイスを比較してみました。今回は、それよりも少し高めな、中級者向けのものを比較してみようと思います。

この価格帯のものになると、結構本格的な利用が出来ます。歌や楽器を録音したり、DTMで作業のにも、クオリティーの高い事が行えます。家で作業をする分には十分な品質なので、ちょっと本格的に音楽をやりたい方には、おすすめな製品だと思います。

・Roland QUAD-CAPTURE UA-55




まずは、QUAD-CAPTUREです。ニコニコでも使っている人が多い製品で、ちょっと本格的に音楽をやりたい人にはおすすめな製品だと思います。上位版にOCTA-CAPTUREというものがありますが、基本的には入力数などの違いで、根本的な部分は同じです。QUAD-CAPTUREでも、4IN4OUTの入出力が付いているので、普通に使う分には十分な数です。もっと入力数が多い方が良い、もう少しお金が出せるというなら、OCTA-CAPTUREを選択するというのもアリです。

場所を取らないコンパクトさながら、VS PREAMPと言われる高品質なマイクプリを2基搭載しています。最大24bit/192kHzなで対応しているので、家にいながら高品質なレコーディングが可能です。

前に紹介したものと違い、このくらいの価格帯のものになると、DSPが使用可能なものが多いです。このQUAD-CAPTUREにも搭載されているので、ノーレイテンシーでコンプレッサーなどのエフェクトが使用可能です。DSPが付いていると、レコーディングなどでは重宝します。

自分が感じるこの製品の特徴としては、AUTO SENSと言われる機能がついている事です。この機能は、楽器の音量を解析して、自動で最適な入力レベルに設定してくれるというものです。レコーディングする際には、どのくらいの入力レベルで録音するかが重要となるので、自動でやってくれるのは重宝すると思います。

このオーディオインターフェイスにも、しっかりとDAWソフトが付いてきます。人気の「SONAR」が付属しているので、買ってすぐにレコーディングやDTMを楽しむ事が出来ます。これさえあれば、高いクオリティーのオリジナル曲も、十分制作可能だと思います。


・steinberg UR-44



こちらは、steinbergのUR-44です。比較的新しい商品で、この価格帯では上記のQUAD-CAPTUREと同程度の性能だと言えます。6イン4アウトと入出力数は多めですし、192kHzまで対応と音質面でも十分です。さらに、こちらもMIDI入出力が付いているので、すぐにでもMIDIキーボードなどを使い、DTMを始める事が出来ます。

D-PREと言われる、上品質のマイクプリアンプも搭載され、さらに内臓のDSPミキサーとエフェクトが付いています。コンプやイコライザー、リバーブなど歌録りには最適なものが付いている他、アンプシミュレーターまで使えるので、ギタリストの方にも使いやすい商品です。

こちらの特徴としては、ヘッドホンが2つ同時に使えるという事があります。それぞれの出力に別々のつまみが付いていますし、レコーディングなどでとても重宝します。ボーカリストのモニターのヘッドホンと、エンジニアのモニターヘッドホンを分ける事も出来ます。2つのヘッドホンを、最初から使える商品というのはあまりないので、これだけでも十分この商品を選ぶ価値はあります。

こちらには、cubaseAIというDAWソフトが付属しています。cubaseは使っている人も多いですし、初めての方にも使いやすいソフトだと思います。DSPに使われているエフェクトが、VSTプラグインとしてもついてくるので、DAW上でのミックスなどにも活躍します。

・steinberg UR28M(番外編)



こちらは、自分が所有して使っているオーディオインターフェイスです。だいたい上記のUR-44と同じ価格で、性能も多少違うくらいになります。そこで、UR-44との違いを少し書いておこうと思います。

まずUR28MはUR-44よりも結構前に出た商品なので、サンプリングレートの最大が96kHzだったりなどの違いが有ります。入出力に関しては、6イン8アウトとUR-44よりも多くなっています。ただし、コンボ入力の数が2つだったりと、形式の違いがあります。UR44にはデジタル入出力がついていませんが、こちらには付いているというのも、入出力数が多い要因です。

一番の違いは、MIDI入出力端子がないという事です。そのため、選択肢としては、MIDIインターフェイスを持っていない人は、UR-44の方が良いと言えそうです。UR28Mを選ぶ理由としては、デジタル入出力が欲しい、複数のモニターを切り替えてチェックがしたい、ディマーが付いている方が良いといった場合でしょうか。もう一つは、様々なスイッチやつまみが、本体の上部に設置されているので、操作性が良いというのも自分が使っていて感じる事です。

ループバック機能やDSPエフェクトに関してですが、アップデートで対応しているので、アップデートすればUR-44と違いはないです。

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今回は少し高めなオーディオインターフェイスを紹介しました。どちらも良い商品ですし、最終的に出来る事には違いはそれほどないので、好みで選ぶ感じになると思います。もしくは、DTMをやりたい人であれば、使うDAWに合わせて選ぶのも良いと思います。どのようなDAWでも使えるオーディオインターフェイスですが、やはり対応しているものだと、設定が簡単だったり使いやすさに多少違いが出ます。

このくらいの価格帯なら、十分高品質な音楽を作り出す事は可能です。ニコニコ動画やYoutubeなど、誰でも気軽に作品をアップする事が出来るようになりましたし、こういった手軽な製品も多く出ているので、みなさんもぜひ音楽制作してみてください。

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オーディオインターフェイスを比較してみました。

2014.08.15 - 機材のお話
最近は、お手頃で高性能なオーディオインターフェイスが増えてきました。動画投稿や生放送など、誰でも気軽に出来るようになったので、オーディオインターフェイスの需要も高まっていると思います。そこで、最近良く使われている商品を、自分なりに見比べてみました。

まず、オーディオインターフェイスと言っても、1万円以下の低価格帯のものや、3万円程のものなど色々な価格帯の商品があります。それ以上になると、自宅で気軽に扱えるものではなくなるので、ここでは除外します。


まずは一万円以下で買えるオーディオインターフェイス
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・BEHRINGER XENYX 302USB


こちらは、安い所なら4000円代で買える商品で、ニコニコでも使用してる人が多いようです。特徴としては、何と言ってもその安さと機能性です。チャンネル数は少ないですが、普通に放送したり動画をとったりするには、十分です。

自分的に一番魅力的だと思ったのは、スカイプ用のマイクが直接使えるという点です。スカイプ用やPC用として売られているマイクの多くは、プラグインパワー専用のものになります。そのため、パワーが供給されていないジャックに挿しても、使うことが出来ません。オーディオインターフェイスでは、基本的にXLRやフォンプラグといった規格しか搭載されていないものが多く、スカイプ用のヘッドセットを直接繋げないものが多いです。中には、スカイプ用のマイクしか持っていない人も多いと思うので、そういった方にも気軽に使える商品というのが魅力です。もちろん、この商品にもXLRとフォン端子が搭載されているので、良いダイナミックマイクを購入して、そちらを利用するという事も可能なので、スカイプマイクしか使えないといった事もないです。

ただ一つ注意が必要なのが、ファンタム電源が+15Vという点です。一般的に歌録りなどで使用される、コンデンサーマイクは使用する事が出来ません。(+15Vでも使えるものもありますが、基本的には+48Vで使用する事を前提に作られたものが多いです。)そちらを使用したい場合には、+48Vの電源を備えたものを購入する必要があります。

このシリーズはいくつか出ていて、上位の物はチャンネル数が多くなっているのですが、そちらではスカイプマイクが使えなくなっているものもあるので、注意が必要です。

スカイプ用のヘッドセットを使って、気軽に生放送や実況動画をとりたいという人はおすすめ出来ると思います。


・TASCAM US-122MK2/US-144MK2
 



こちらは、TASCAMから出ている2商品です。どちらも1万円以下ながら、コスパが良い商品だと思います。先ほどの302USBと比べると多少高めではありますが、その分音質面などでは上回っています。さらに、MIDIインターフェイスも備えているので、打ち込みを始めたいという人でも使いやすいです。

302USBは最高サンプリング周波数が48kHzだったのに対し、こちらは96kHzとなっています。ファンタム電源も+48Vを備えているため、ボーカル用のコンデンサーマイクも使用できます。そのため、歌ってみたを考えている人は、こちらの方が融通がきくかもしれません。ハイインピーダンス機器の接続も可能となっているため、ギターやベースを演奏する方でも問題なく使用出来ます。

もう一つの特徴としては、DAWの中でも有名なCubaseの簡易版がついてくるという点です。上位版よりも機能は制限されていますが、これを用いてすぐにレコーディングやミックスが出来るというのは嬉しいポイントです。機能が制限されているとはいっても、とりあえずは十分な機能が備わっています。302USBの方も、Tracktion4というソフトが無料でダウンロード出来るようですが、ちょっと初めての方には分かりづらいソフトかもしれません。

122と144の違いですが、基本的には入出力の数の違いと、ヘッドホン音量とラインアウト音量のつまみが分離されているかどうかです。普通に使う用途ならば、122の入出力数でも十分ですが、ヘッドホン音量とラインアウト音量が別つまみになっているというのは、意外と利便性が違ってきます。2000円程の違いなので、心配ならば144の方を買っておく方が良いかもしれません。




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この2つの機種ですが、オンボードより良い環境にしたいけど、なるべくお金はかけたくない人、実況やスカイプくらいでしか使わない人には、前者のベリンガー302USBで十分かと思います。歌ってみたをやってみたい、ギターのレコーディングがしたいという人で、1万円くらい出せるなら、TASCAMの122MK2か144MK2を選択するのが良いと思います。どちらも、オンボードよりは放送などをする上で、使い勝手も良くなると思うので、初めて購入するには最適と言えるかもしれません。



というわけで、長くなってしまったので、今回は初心者向けの2機種を比較して終わろうと思います。1万円以上の中級者向けのものは、次回比較したいと思います。

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tottiguitar
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